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食の枠を超え、多様な産業分野に貢献。

細やかな網の目で形作られた織物は、一般的には「メッシュクロス」と呼ばれています。私どもNBCメッシュテックでは、ミクロン単位の微細加工を施したメッシュテクノロジー(製織・加工技術)を駆使しながら、メッシュクロスをはじめとする製品を世に送り出し続けています。
日清製粉グループの一員として、創業時は小麦粉を微細なメッシュを施したふるいにかけ、粒子の大きさをそろえ不純物等を除去していく篩網の事業を生業にしていました。今でも重要な事業となっていますが、時代の変遷とともに食の世界から飛び出し新しい領域にも果敢に挑んできました。
例えば、自動車分野では、ガソリンやブレーキ機器などにゴミや異物が混入しないようにする、数ミリ程度の小さなメッシュクロスのフィルターが活躍しています。また、医療機器においては人工心肺や人工透析装置で活用されていますし、エアコンや浄水器、洗濯機、掃除機などの化成品分野にも異物を取り除くメッシュクロスが欠かせません。
必要なモノは通し、そうではないモノは通さない――フィルターを介して不純物を除去するフィルトレーションと言われる技術分野において、当社は大きな力を発揮しているのです。

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スクリーン印刷やナノテクノロジーでも実力を発揮。

もう一つ、当社が得意とする分野にスクリーン印刷があります。メッシュを通して必要なインキだけを通過させて印刷する技術であり、Tシャツから看板等の巨大な印刷物まで様々なシーンで活用されています。当社ではスクリーン印刷用の各種資材を製造しており、特に近年は電子機器で強みを発揮。太陽電池や各種電子部品のプリント基板といった高精密・高精細の印刷において確かな実績を積み重ねています。
このほかにも顧客の要望に応じて、一品一様の多彩なモノ作りにも挑戦しています。例えば新型コロナウィルス感染症の拡大により、暮らしに欠かせなくなったハンドウォッシュ。この泡ポンプに取り付けられる二層構造のメッシュを手掛けており、日本のほとんどの消費財メーカーに資材を提供しています。変わったところでは、ファッションアイテム、インテリアなどでもデザインメッシュが使われ始めるなど、あらゆる産業に可能性が広がっています。
メッシュテクノロジーだけに留まらず、ナノテクノロジーなどの独自の高付加価値技術を駆使し、新しい可能性を追求しているのが当社の特色。実際、ナノ粒子を繊維に付着させる「Nafitec®(ナフィテック)」、抗ウイルス・細菌制御技術の「Cufitec®(キュフィテック)」などが高い評価を受けているところです。

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世界のライバルを凌駕する強みを有する。

自動車や食品、家電、電子機器、通信、医療、アパレルなど、当社が活躍できるフィールドは多岐に亘ります。国内はもとより、世界約50ケ国との取引を展開するなど、グローバル市場でも存在感を発揮しています。世界に同業他社はいくつか存在しますが、当社は長い歴史を経て合成繊維と金属繊維の両方で精度の高いメッシュクロスを提供できる体制を整えている点が大きな武器です。
そして何よりも、お客さまのために誠意を尽くし、確かなモノを完成させるまでしっかりと寄り添っていく真摯な姿勢こそが、世界中の顧客から支持いただける最大の強みだと自負しております。
今後は既存分野に注力しつつ、医療や衛生、通信といった今、伸びている分野に注力してまいります。メッシュテクノロジーにおいても、まだまだできることが秘められていますので、躊躇することなく新しい可能性を開拓していきます。

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グローバル市場への進出を加速させる。

将来の戦略上、最も重要なのはグローバル展開の加速です。既にアメリカや中国に拠点を設け、販売活動を行っていますが、潜在的に当社のメッシュテクノロジーを求めているお客さまが世界中にいらっしゃいます。今なお、世界には大いなる可能性が潜んでいると私どもは確信しています。
グローバル市場への進出の原動力として、これから入社する人材には大きな期待を寄せています。真面目で堅実な気質の社風ではありますが、チャレンジ精神が旺盛な人材、自律・自立して行動できる熱意ある人材を加えることで、世界に通用するような組織としてさらなる飛躍を遂げたいと思っています。
入社時点ではご自身の技術力や語学力が通用するのか不安を抱く方もいらっしゃると思いますが、心配無用です。皆さんを一人前に育て上げていく自信がありますので、失敗を恐れずにチャレンジしてください。元来、チームワークに長けた組織だけに、周囲のプロフェッショナルたちも若い皆さんをしっかりと支え続けます。未知なる可能性を追求できる人材との出会いを楽しみにしています。

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